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ノート「さえずりの小道」が完成しました!

- アカコッコ館本館の近くに、すてきな自然観察路が完成しました! -

2005年11月19日から22日にかけて、アカコッコ館では、「ボランティアワークキャンプ」という行事を開催しました。

この行事は、2000年噴火災害による住民の避難中に使えなくなった自然観察路をボランティアの方の協力を得て復旧する、という事業です。場所は、アカコッコ館の裏手にある山林です。
2000年噴火以前にあった自然観察路は人が一人通れるくらいの幅はあり、観察会にも利用していましたが、約4年半、人が居なかったあいだにすっかり森に返ってしまっていました。そのため、今回、新たにコースを決めて、自然観察路を作ろうというものです。
島外からの参加者は、東京都内から参加されたMさん。計4日間を通して参加してくださいました。島内からの参加者は4名。途中から出たり入ったりの参加です。

体験記写真アカコッコ館の周囲の森は、火山ガスの影響が比較的少なく照葉樹林が残っています。森を構成する主要な樹木であるスダジイやヤブツバキなどをなるべく傷つけないように注意しながら、鎌や剪定ばさみを使って作業を行いました。

自然観察路の通り道そのものは、初日約3時間、2日目も約3時間。途中休憩を挟みながらの作業でしたが、計6時間ほどで全長約200mの道が開通しました。
その後、人が支障なく歩けるように道幅を少し広げたり、足場を固めたり、人を傷つけないように枝を切ったりの作業を約2時間行い、すっかり自然観察路らしくなってきました。

続いて取り掛かったのが、道標作りです。「どんな道標にしようか」「スギ板を焼いて、字を彫ってはどうだろう」とか「木を掘ってそこに貝殻を貼ってみてはどうかな」などといくつかのアイデアがでました。参加者全員の意見で結局まとまったのは「丸太を焦がして字を彫り、道標にしよう」ということです。

体験記写真早速、雄山に枯れた杉の丸太を探しに行きました。

杉の丸太を手ごろな長さ(約1.7m)に切って持ち帰り、道標作りにとりかかります。道標は、入口と出口に都合2本立てます。2グループに分かれて作業を行いました。

さて、道標作りの途中で話題になったのは、新しくできた自然観察路のネーミングです。「ヤマガラの小径。いや、コマドリの方がいい」「アカコッコを名前に入れるべき」などと、たくさんの意見が出ました。

体験記写真

最後に決まった名前が「さえずりの小道」です。丸太の上半分を平らに削り、ガスで焼き、「さえずりのこみち」と彫りました。

体験記写真ノミが無いので、カンナやノコギリで丸太を平らに削り、ガスバーナーの代わりにガスコンロを使い、なんとか完成。観察路の入口と出口に道標を立てました。

出来上がった道標を前に、記念撮影です。

出来上がった「さえずりのこみち」。
体験記写真歩いて見ると、意外に起伏に富んでいます。照葉樹林の林内をじっくり見られる場所、火山ガスの影響が少し出て明るくなっている場所などがあり、森の成り立ちを知るには、もってこいの場所かもしれません。道のすぐ下には、大路池を望めます。

春から夏にかけて、この道沿いではきっとミソサザイやヤマガラなどの野鳥がきれいなさえずりを聞かせてくれることでしょう。三宅島の自然の魅力でいっぱいの小道です。皆さんもぜひこの小道を歩いてみてください。

体験記写真

文:山本裕(アカコッコ館・レンジャー)

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