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森・草花森・草花について知ろう

~三宅の森と草花

数多くの野鳥たちが暮らす三宅島の豊かな森。長い年月を経て作られた三宅島の森にはスダジイやタブノキなどがうっそうと繁っている場所があります。一方、人手が入った場所には、オオバヤシャブシ、ガクアジサイ、オオシマザクラなど、そして、火山活動によって大きく攪乱された場所にはハチジョウイタドリやハチジョウススキなどが生えています。さまざまな樹木や草本類、シダやコケなども含めると約550種もの植物が確認されています。三宅島の森は現在火山ガスによる影響を受けていますが、火山ガス量の低下とともに緑が回復し、自然が大きく移り変わっている様子が身近に観察できます。

ガクアジサイ

ガクアジサイ

三宅村の花に選ばれていて、初夏、三宅島のいたるところで見られます。 花の真ん中の青い部分は両性花で種子ができます。周りの白い部分は装飾花と呼ばれ、この部分が額縁のように見えることから、この名があります。植栽されているアジサイはこのガクアジサイを改良したものです。

スダジイ

スダジイ

三宅島の森は、人手が入らないままに長い年月を経ると、スダジイの森になります。樹皮は黒褐色で縦に裂け目ができます。秋、強風の日にはよく実が落ちています。スダジイの実はオーストンヤマガラの大好物で、さかんに貯食をします。

タブノキ

タブノキ

三宅島の地面が湿った森では、人手が入らないままに長い年月が経つと、タブノキの森になります。海岸近くや大路池周辺でよく見られます。樹皮は白く、ごつごつとしています。タブノキの実は野鳥にとってはごちそうで、熟すとカラスバトやシチトウメジロ、アカコッコなどが集まってきます。

ハチジョウキブシ

ハチジョウキブシ

本州で見られるキブシより花つきが良く、実も大きめです。早春にうすい黄色の花を房状につけます。陽あたりの良い林に多く生えます。

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ

本州で見られるホタルブクロより花が小さく、白いという特徴があります。初夏に花が咲き、道ばたや海岸付近で普通に見つけることができます。本州のホタルブクロに比べて花が小さいのは、花粉を運ぶ大きなハチが三宅島にはいないためと言われています。

サクユリ

サクユリ

初夏に、子供の頭ほどもあるような大きな白い花をつけます。本州のヤマユリの変種です。本州のヤマユリに比べて、花の真ん中の黄色い部分に黒い斑点がないのが特徴です。花は強い香りを放ちます。